医院の開業には「医局」という隠れた壁がありますので、理論理屈だけではどうにもならない部分もあると聞きますが、ここでは病院も経営(商売)という原則に従い、コラムを書いてみたいと思います。さて、総合病院はどこも待合はいっぱいで、行列ができています。しかし、町の開業医はその「差」が大きく、はやっている医院とそうでない医院と、その経営の「差」は歴然です。その理由は、商品・・・ようは「専門はなに?」と患者さんも選ぶ時代に入っています。その専門がニーズの高い専門であるかどうかは大事な要素です。また、先生のコミュニケーション能力も問われます。さらに、店舗内装や受付スタッフのマナー、看護師さんのコミュニケーションやマナーなどもとても大事な要素です。このあたりは業界的にはまだまだ遅れているので、新規参入でも勝てる要素があります。次に「価格」です。一般的には健康保険により、全国一律の価格は周知の事実です。しかし、自費治療や予防治療などは患者さんとって「いくらなのか?」は大事です。広告規制により、広く告知することはできませんが、院内掲示やニュースレター・ホームページなどで、その価格をオープン化している医院も多くなってきました。 |